ダブルクロス3rd卓「麗しのデイジー」ログ感想

目次

今回、以下のツイートがTLに流れてきたのを見かけて、セリフのチョイスが興味を引いたので、ログを読みました。

以下、感想です。

とりあえず言いたいこと・ざっとした感想

とっても良かったです! 参加者の方々のロールがうまいんですよねー。なんだろう、会話の返しが粋な感じというか、ナイスレシーブ!みたいなのが多くて好き。全体の流れももちろん大好きなんだけど、随所随所に見られる「ロールの上手さ」みたいなものが特に好きでしたねー! 会話の巧みさ、とかそういうのがね、良かったんですよね!

あとはキャラクターがそれぞれ個性がありつつ、このキャラのこういう考え方いいなって思う点が多々あり、なおかつ物語を通じて変化した部分がまた良い、そんな印象で、とにかく好感度が高いですねー! 先述の「ロールの上手さ」はここにも掛かっていて、「こういう信条を持ったキャラクターは、こういう状況だと、こんな会話をするんだろうな」っていうプレイヤーの方々の考えるそれぞれのキャラクターの動き方がとても地に足が着いた、生き様がありありと感じられるものでした。そこも好きー!

あとはハンドアウトとトレーラーやそれぞれのシナリオロイスがわかりやすく、どういうことになりそうかというのが非常に明快で、さすがCATさんだなー!って思いました。あんまりダブルクロスのログを読んでないので、どの程度が標準レベルかはわからないところはあるんですけど、それでもこういうのを上手くハンドリングするのって難しそうですよね。そこらへんがすっと理解しやすかったのも、ログを読む時に入りやすかった理由の一つかもしれないです。

あ、あと情報の出し方も上手いなーって思いました! いきなり核心をつくのではなく小出しにしていって、なおかつ複数の情報を組み合わせると話の筋が浮かび上がってくるバランスというか塩梅の良さがありましたね! こういうところも好き。

「PC1…端境 美那々(はざかい・みなな)PL:それじゃない方のヒロさん」についての感想

戦闘用人格――セッション中の表現でいうならば、元の人格の防衛機構のような、ヒーローのような人格持ちの子!

元の人格の方もいい子で好きだし、戦闘用人格の方もかっこよくて好き。一粒で二度おいしいとはこの事!

まず言いたいのはですねー、このキャラの能力性質が、「一見ちぐはぐに見えるような気もするけど、かなり願望に忠実にできていて、実際は綺麗な統一感がある」というところがとても好き!ということですね。 こういうのとても好きなんですよね―。どうして能力がこうなったかの理屈の説明、かなり感心したというか、こういうキャラと能力の組み合わせ作りたい~!って羨望の視線すら送っていました。

今回、猫の身体を借りて戦ったりしたわけですが、その猫であることを存分に生かしていて、そこも好き~! これはヒロさんだけでなく、他のPLさんも十全に猫に関わるということを上手く絡めた表現とかしていたのが良かったですね。

他の二人のことを、友達に近い存在だと思っていたところとか、自身の存在のあり方に忠実というか、元の人格の防衛機構・ヒーローとして正しく動き、そして拘泥することなく表面に出なくなったってところも好きでした!

あとは元の人格の方にも言及したいですね! 結末のところでの、雛乃ちゃんに関わり方も、等身大でなおかつ上手な人の関わり方!って感じがあって好き。誠意というか、真心を感じられるというか、そんな感じ。今後はちゃんと関わっていこうとするまっすぐな姿勢が眩しかったです。

「PC2…阿多良田馨(あたらだ・かおる)PL:ささささん」についての感想

化学物質使いの、交流が多い子! ささささん男子!という感じがあって、良かったです(褒め言葉です)。

このキャラクターは、能力から過去の出来事、言動まで、一本筋の通っているキャラクター性になっているのが好みなんですよね。「化学物質をうまく使って感情操作が多少可能なので、友達を作るのが上手だし、その能力があったこともあって周りを操ってしまった過去があるし、そうした過去を持っているからこそ、真名川凛を止めたいと思う。」こういう一連の流れがスムーズだなぁって思います。

そうそう、真名川凛を止めたい理由として、「よく似てる」からなのが、こう、良いですね……。類似点とか共通点、あるいは相違点を利用してキャラクターの感情につなげてくるの、上手さがあるし、好きなので私もやりたいです。

暴走時の描写とか、「誰にも本当の意味で好きになってもらえないんだよ」のところも物悲しさがあって、エモーショナル!ってなりました。特に「誰にも本当の~」のところはいろいろな感情を刺激されました。友人と話しているときにも、ふとこういう考えがよぎっちゃうのかと、思うと、こう、ね……! 本当にいろいろと考えてしまいますね。

あとは結末の、単数形と複数形のところかなー。なにも事件はない方がいいと考える思いの中に、僅かな寂寥感を読み取れるような気がして、「とても良かったです」スタンプを押したい気持ちになりました。

「◆PC3…二宮てすら PL:マァアレダさん」についての感想

ちっちゃい雷使いの子! 殺しについての思いとか、表情や動作の動きの描写が良かったです。

まず、モッズコートを着ているのが好き! 冬服系が大好きな私としては、こういうチャームポイントみたいなのが冬に寄っていると、それだけで好感度が上がってしまいます。

ほとんど「無表情」と描写されるところもよかったですね~! 無表情ではあるけど、そのときの状況や言葉から、さまざまな感情が推測できるし、表情が動く場面は際立つ! 特徴的な所作を「無表情」で出してきて、なおかつそれを有効利用してきたの凄かったです。あと単純に無表情系の女の子好きなのもあります……好き……。

仕事とはいえ、殺したときの後味の悪さという過去を持っていて、そこから生まれる言動や思想がしっかりと筋が通っていたところも良かったです。「殺人はあまり好きではない」の「あまり」のところに込められた思いというか、行間に、いろいろ考えてみたくなったりします。あとは別に感電死させたからというだけではないと思うんですけど、それでも後味の悪さの要因の一つにはなっていそうですよね、雷能力。焼け焦げた死体、かなりきつそうな気はするので、そういう背景の想像のしやすさもキャラメイクがうまいなーって思います。

結末も良かったです! 転校してきたあたりに、この事件で関わってきた仲間に対してどういう感情を抱いたのか、いろいろ想像の余地があるし、あと頑張ってくれたであろう支部長に対する格上げというか、フォローも良かったです。

改めて全体感想

やっぱり「読んでよかったなー!」という思いがあることが、感想を出力しながら整理していって分かったことです。

感想を書きながら見返していて、猫に関する描写(静電気や匂いで好かれにくいとか、好奇心は猫をも殺すとか、撫でるかどうかの話とか)を綺麗に絡ませていったところもすごーい!って思ったところの一つですね。

あとは全員、キャラメイクの一貫性とか、物語をつうじての変化の生み出し方とか、そういうのが本当に上手くて好きだったので、何らかの参考にしたいところです。

感想は以上です。GM・PLの皆さんお疲れ様でした!

 

感想TRPG

Posted by 冥王星