「Roid-ロイド-」1・2巻感想

今日はなんとなく本屋に行って、目についた気になった作品を買いました。それがこちら!

帯の宣伝文句に興味を惹かれました。「SF百合作品」ですって。裏表紙のあらすじをみると、なにやら「アンドロイドに自分の意識をコピーさせた」とか書いてあって、コピーされたアンドロイドと本人との葛藤が伺える様子。「よし、これは買いだな」と思って即購入しました。

本屋ってこういう表紙買いや帯買いができるから楽しいですよね。自分には合わなかったり、今日みたいにとても良い出会いをしたり。例え電子がかなり普及したとしても、本屋自体はなくならないで欲しいなぁ。

話が逸れましたが、これ、すごい好みに合っていて良かったですね。百合成分はちょっと少なめというか、どちらかといえば行間を読むタイプで、その行間の読ませ方がうまいと言うかね。好き!

絵も綺麗でうまいし、マンガとしての魅せ方もうまいと思う。ロボも丁寧で良いしね。

で、具体的にどういう話なの?っていうと、ロボットと人間が共生する世界で、ロボ研に所属する車椅子の少女と天才AI開発者の少女、そして車椅子の少女の意識をコピーした少女のちょっと複雑な三角関係のようなそうでもないような、そんな感じの関係を描くお話です。

意識の元側の車椅子の少女はアンドロイド少女が歩けることを妬んだりするし、アンドロイド少女の方は車椅子少女がアンドロイドではなく人間であることに複雑な思いを持っていたりするし、アンドロイドと人間の境界ってなんなの?とか、アンドロイドと人間どっちがえらいの?とか、意識をコピーしたときの、自我の話とか、後輩少女の水面下での取り合いみたいなものとか、そういうのに惹かれる人はぜひオススメです。

悪役として、ロボットの暴走を企む者も現れたりするんですけど、悪役側の関係もめちゃくちゃいいんですよねー。作者は描ききれなかったというけど、充分良さは伝わった気がするけどなぁ。とにかく良かったので、興味湧いた人は買って損はないですよ!

 

 

感想

Posted by 冥王星